蛍光灯とは何か? 蛍光灯の種類や製品を紹介
蛍光灯(けいこうとう:Fluorescent lamp)とは、照明の一種で、ガラス管内の低圧水銀蒸気中のアーク放電により発生する紫外線を蛍光体という塗料により、可視光線に変換する光源のことを指します。蛍光灯の種類には、スターター型(点灯管方式、FL型)、ラピッドスタート型(FLR型)、高周波点灯型(Hf型、FHF型)の三種類があります。
蛍光灯の種類と特徴
蛍光灯は、業務用から家庭用まで様々な用途で用いられている最も一般的な照明の一つで、最大の特徴は長い寿命です。
蛍光灯の種類にもよりますが、点灯可能時間は6000〜10000時間となります。
蛍光灯の寿命が決まる要因としては、蛍光灯の電極に塗布された電子放出物質の蒸発・飛散が原因です。
蛍光灯の電子放出物質が最も痛む瞬間は点灯時で、蛍光灯を一回オンオフすることで、約1時間程度の寿命が縮まることになるといわれています。そのため、蛍光灯は頻繁にオンオフを繰り返すような環境には適していません。
例えば、トイレなどは頻繁にオンオフを繰り返すことになりますので、蛍光灯よりも白熱電球のほうが向いています。
ただし、後述する高周波点灯方式(Hf型、FHF型)の場合、電子機器で制御するため、点灯性能は大幅に向上しています。
蛍光灯の分類
蛍光灯の種類としてまずは、その形状から分類することができます。大きく「直管」「コンパクト」「電球形」「環形」に分類できます。
直管蛍光灯(真っ直ぐで長いタイプ。オフィスなどで多く使われる)
・FL型直管蛍光灯(点灯管必要型)
・FLR型直管蛍光灯(点灯管不要型)
・FHF型直管蛍光灯(省エネ型,Hf型)
コンパクト型蛍光灯(ダウンライトやスタンドライトなど)
・FPL型コンパクト形蛍光灯(ユーライン)
・FHP型コンパクト形蛍光灯
・FDL型コンパクト形蛍光灯(ユーライン2)
・FML型コンパクト形蛍光灯(ユーラインフラット)
電球形蛍光灯(白熱電球の代替として)
・EFA型電球形蛍光灯
・EFG型電球形蛍光灯
・EFT型電球形蛍光灯
・EFD型電球形蛍光灯
環形蛍光灯 (シーリングライトなどに使われる)
蛍光灯点灯の仕組(しくみ)
蛍光灯点灯の仕組
|-スタータ型の仕組(FL型)
|-ラピッドスタート型の仕組(FLR型)
|-高周波点灯型の仕組(Hf型、FHF型)
白熱電球と電球形蛍光灯比較
蛍光灯の色の種類と特徴
蛍光灯の色については、下記の種類があります。色としては昼光色〜電球色まであり、上の色ほど「青っぽく」、下の色ほど「赤っぽい」色味となっております。
>>蛍光灯・電球の色の種類と特徴
一般的な照明に用いられる色としては、「昼光色(D)」が最も一般的な色でしたが、最近では、住宅・店舗などで「三波長発行形蛍光灯(EX)」が利用されています。また、事務所や工場などでも「昼白色(N)」の利用が増えてきました。
蛍光灯メーカーと互換性
現在、国内で蛍光灯を製作・販売している蛍光灯の主要メーカーの一覧です。ちなみに、蛍光灯はそれぞれのメーカーで互換性があります。
同じ型の蛍光灯であれば、別メーカーのものでも同じように利用いただくことが可能です。
- 東芝ライテック
- パナソニック
- NEC蛍光灯
- 日立蛍光灯
- 三菱オスラム