店舗チラシ・ショップカードの作り方

紙の販促物は、配って終わりではなく「次の行動」へつなげる

SNS、Googleマップ、Web広告がある時代でも、チラシ、ショップカード、店頭POP、同梱カードは使い方によって役立ちます。特に店舗、サロン、教室、地域サービス、ECでは、お客様が手に取った瞬間に予約、LINE追加、口コミ、再購入へ進める導線を作れます。

大切なのは、紙だけで完結させないことです。QRコード、検索キーワード、電話番号、地図、予約ページ、LINE公式アカウント、EC商品ページなどへ自然につなげると、反応を測りやすくなり、次の改善もしやすくなります。

ユウ
今どきチラシって、古くないですか。全部SNSでよさそうです。
ミナミ
紙が古いのではなく、目的が曖昧な紙が弱いんです。店頭で渡すカード、商品に入れる同梱カード、近隣へ配るチラシは役割が違います。
ユウ
紙にも役割分担があるんですね。
ミナミ
はい。来店してほしいのか、予約してほしいのか、LINE追加してほしいのか、口コミを書いてほしいのかを一つに絞ります。
ユウ
紙の上にも、迷子案内所を置きます。

まず「誰に、何をしてほしいか」を決める

印刷物で失敗しやすいのは、伝えたいことを全部載せることです。お店の紹介、メニュー、クーポン、予約、SNS、求人、口コミ依頼を一枚に詰め込むと、読んだ人は何をすればよいかわからなくなります。

目的向いている印刷物次の行動
近隣の新規来店を増やすチラシ、ポスティング、店頭掲示。Googleマップ、予約ページ、電話、初回特典へつなげる。
再来店を増やすショップカード、レシート同封カード、店頭POP。LINE友だち追加、次回予約、ショップカード、クーポンへつなげる。
ECの再購入を増やす同梱カード、サンクスカード、商品説明カード。再購入ページ、レビュー投稿、SNSフォロー、問い合わせへつなげる。
口コミを増やす口コミ依頼カード、店頭POP。Googleビジネスプロフィールの口コミ投稿へつなげる。
イベントやキャンペーンを知らせるフライヤー、ポスター、店頭POP。申込フォーム、予約、LINE配信、SNS投稿へつなげる。

紙の種類ごとの使い分け

チラシとショップカードは、同じ紙でも役割が違います。大きく見せたい情報はチラシ、持ち帰ってもらう導線はショップカード、購入後の不安解消や再購入は同梱カードが向いています。

チラシ・フライヤーまだ知らない人に、何の店か、どこにあるか、なぜ行くべきかを伝えます。
ショップカード来店後に持ち帰ってもらい、LINE、予約、SNS、地図へ戻ってきてもらいます。
店頭POP店内で迷っている人に、売れ筋、セット、注意点、キャンペーンを伝えます。
同梱カードEC購入者へ、お礼、使い方、レビュー依頼、再購入、問い合わせ先を伝えます。
名刺会社名、担当者、連絡先に加え、Webサイトや予約ページへつなげます。
ポスター遠くから見て一瞬で伝えるため、情報を絞り、見出しを大きくします。

QRコードは「載せるだけ」では弱い

QRコードは便利ですが、ただ載せるだけでは読み取ってもらえません。何が起きるのか、読むと何が得られるのかを近くに書きます。

弱い書き方改善例
詳しくはこちら初回予約の空き状況を見る
QRコードLINE友だち追加で次回クーポンを受け取る
Webサイト料金表と施工事例を見る
SNSはこちら新商品と空き状況をInstagramで確認する
口コミお願いしますご来店後の感想をGoogleマップで投稿する

QRコードのリンク先は、スマートフォンで見やすいページにします。紙から来た人は急いでいることも多いため、トップページへ飛ばすより、予約ページ、メニュー、LINE追加、口コミ投稿など目的に合ったページへ直接送るほうが親切です。

店舗チラシで入れるべき情報

店舗チラシは、読む人が「行けるか」「自分に合うか」「今行く理由があるか」を判断するためのものです。きれいなデザインより先に、来店前の不安を減らす情報を入れます。

  1. 何の店・サービスなのかが一目でわかる見出し。
  2. 住所、地図、最寄り駅、駐車場、営業時間、定休日。
  3. 初めての人が安心できる写真。外観、入口、店内、スタッフ、商品。
  4. 料金の目安、人気メニュー、所要時間、予約の必要性。
  5. 電話、予約ページ、LINE、GoogleマップのQRコード。
  6. 期限のあるキャンペーンを使う場合は、条件を小さくしすぎず明記する。

ショップカードは再来店の入口にする

ショップカードは、店名とロゴを載せるだけではもったいない販促物です。小さなカードだからこそ、再来店につながる行動を一つに絞ります。

ユウ
ショップカードって、おしゃれなロゴを載せて満足しがちです。
ミナミ
見た目も大切ですが、次に何をしてほしいかが大切です。LINE追加、次回予約、地図、SNSのどれを優先するか決めましょう。
ユウ
名刺サイズの小さな営業部ですね。
裏面に入れる導線向いている店注意点
LINE友だち追加飲食店、サロン、教室、小売店。追加後に何が届くかを書く。送りすぎない。
次回予約美容室、整体、ネイル、レッスン。予約ページやLINE予約へ直接つなげる。
Googleマップ地域店舗、場所がわかりにくい店。営業時間や写真も整えておく。
SNS商品写真や雰囲気で選ばれる店。SNSだけに頼らず、予約・地図も補助する。

EC同梱カードは「届いた後の不安」を減らす

ネットショップでは、商品が届いた瞬間も販促のチャンスです。ただし、いきなりレビュー依頼や次回購入だけを押すと、押し売りに見えることがあります。まずは使い方、困ったときの連絡先、返品・交換の入口をわかりやすくします。

お礼購入への感謝を短く伝えます。長すぎる手紙は読まれにくくなります。
使い方サイズ、保管方法、注意点、初回の使い方を案内します。
問い合わせ先不具合や破損時にどこへ連絡すればよいか明記します。
レビュー依頼満足してもらえた場合の投稿先を案内します。高評価の強要は避けます。
再購入導線消耗品、関連商品、セット商品へ自然につなげます。
SNS・LINE使い方の質問、入荷情報、限定案内に使います。

配送・梱包・返品の設計は、EC配送・梱包・返品対応ガイドで詳しく整理しています。

反応を測れる形にする

紙の販促物は効果が見えにくいと言われますが、工夫すればある程度測れます。配布場所、配布時期、QRコード、クーポン名を分けておくと、どの紙が反応したか見やすくなります。

測る方法やり方注意点
専用QRコードチラシ、ショップカード、同梱カードでリンク先を分ける。リンク先が古くならないよう管理する。
クーポン名「6月チラシ」「同梱カード」など受付時に確認する。スタッフが聞き忘れないようにする。
配布エリア別地域ごとに配布日や特典を分ける。配布数と反応数を一緒に記録する。
POSデータ配布後の売上、時間帯、商品別売上を見る。天気やイベントの影響も考える。
LINE友だち追加紙から追加した人向けの導線を分ける。追加後の配信内容も準備する。

作る前のチェックリスト

  1. 対象者を一つに絞る。新規、再来店、既存顧客、EC購入者を混ぜすぎない。
  2. してほしい行動を一つ決める。予約、LINE追加、口コミ、再購入など。
  3. QRコードのリンク先をスマホで確認する。
  4. 写真は明るく、実際の店・商品・スタッフが伝わるものを使う。
  5. 小さすぎる文字、条件が複雑なクーポンを避ける。
  6. 配布数、配布場所、配布日、反応数を記録する。
  7. 一度で大量に作らず、最初は少部数で反応を見て改善する。

候補サービスを確認する

紙の販促物は、デザインを作る、印刷する、配る、反応を見る、WebやLINEへつなげる、という流れで考えます。必要に応じて印刷サービスやSNS運用、店舗運営ツールを組み合わせます。

ラクスル公式サイトの画面イメージ

ラクスル

チラシ、フライヤー、ショップカード、名刺、ポスター、同梱カードなどを印刷したい場合の候補です。QRコードや写真を使い、紙から予約やLINEへつなげます。

ラクスルを確認する

SocialDog公式サイトの画面イメージ

SocialDog

紙からSNSへつなげた後、投稿や予約投稿、分析を続けたい場合の候補です。店頭キャンペーンとSNS発信をそろえると運用しやすくなります。

SocialDogを確認する

STORES公式サイトの画面イメージ

STORES

紙から予約、決済、ネットショップ、モバイルオーダーへ送る導線を作りたい店舗の候補です。紙とオンラインの受け皿をセットで考えます。

STORESを確認する

ユウ
紙の販促物って、ちゃんと作るとWebやLINEに送る入口になるんですね。
ミナミ
そうです。紙はゴールではなく、予約、地図、口コミ、LINE、再購入への入口です。
ユウ
じゃあ、情報を全部詰めた「読めないチラシ」は卒業します。
ミナミ
はい。紙面にも余白、運用にも余白です。