ドメインは住所、サーバーは建物、メールは会社の窓口
会社ホームページを作るとき、デザインより先に必要になるのがドメイン、サーバー、メールです。ここが曖昧だと、サイト公開後にメールが届かない、更新できない、管理者がわからないといった問題が起きます。
最初は難しく見えますが、役割を分ければシンプルです。ドメインは会社の住所、サーバーはページやメールを置く場所、メールは取引先とやり取りする窓口です。
やさしい用語メモ
ドメイン選びで見ること
| 見る項目 | 考え方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 名前 | 会社名やサービス名に近く、短く覚えやすいもの。 | 長すぎる、読みにくい、ハイフンが多すぎるものは避ける。長く使う名称なら商標の確認も検討する。 |
| メール利用 | 名刺や請求書に載せても自然か。 | 担当者名、info、supportなどを作る前提で考える。 |
| 更新費用 | 取得費だけでなく、毎年の更新費を見る。 | 初年度だけ安い場合がある。 |
| 管理者 | 誰のアカウントで取得するかを決める。 | 外注先だけが管理していると、移管時に困ることがある。 |
ドメイン費用は、年数千円が目安
ドメインは、会社の経費として見ると大きな金額ではありません。ムームードメインの価格表では、2026年6月確認時点で、`.com` は取得770円・更新1,728円、`.jp` は取得990円・更新3,344円、`.co.jp` は取得・更新4,378円でした。
ただし、安く取得できるからといって、思いついた名前をすぐ公開するのは少し危険です。会社名、サービス名、商品名として育てる予定があるなら、ドメイン検索だけでなく、同じ分野で似た名前が使われていないか、商標として問題がないかも確認します。
キャンペーンで初年度だけ安くなることがあるため、取得費だけでなく、毎年かかる更新費を見ます。会社サイトや会社メールで長く使うものなので、数百円の差よりも、わかりやすく管理できることの方が大切です。
| ドメイン例 | 取得費の目安 | 更新費の目安 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| .com | 770円 | 1,728円/年 | サービス名、ブランド名、一般的な会社サイト。 |
| .jp | 990円 | 3,344円/年 | 日本向けの会社サイト、屋号サイト。 |
| .co.jp | 4,378円 | 4,378円/年 | 法人としての信用感を出したい会社サイト。 |
※価格はムームードメイン公式価格表を2026年6月に確認した目安です。キャンペーンや価格改定で変わるため、申し込み前に公式ページで確認してください。
サーバー選びで見ること
会社サイトで使うサーバーは、安さだけで選ばない方が安全です。メール、SSL、バックアップ、WordPress、管理画面、サポートまで含めて見ます。
中小企業や個人事業主の会社サイトなら、エックスサーバーは必要十分な標準候補にしやすいサービスです。20年以上Webサイト運営を見てきた中でも、WordPress、メール、SSL、バックアップ、速度のバランスが取りやすい選択肢です。
サーバー費用も、会社経費としては大きくない
レンタルサーバーも、一般的な会社サイトであれば月数百円から千数百円程度で始められます。エックスサーバーのスタンダードは通常月990円から、ロリポップ!はライト月330円から、ハイスピード月660円からという価格感です。
会社サイト、会社メール、問い合わせフォーム、WordPress、SSL、バックアップを考えると、安さだけでギリギリを選ぶより、月1,000円前後の安定したサーバーを選ぶ方が安心です。年間で見ても、ドメインとサーバーを合わせて数千円から2万円前後に収まることが多く、会社の信用の土台としては大きすぎる経費ではありません。
| サービス例 | 価格感 | 見方 |
|---|---|---|
| エックスサーバー スタンダード | 通常月990円から | 会社サイト、WordPress、会社メールを安定して運用したい場合の標準候補。 |
| ロリポップ! ライト | 月330円から | 小さく始めたい場合の候補。必要機能と将来の運用量を確認する。 |
| ロリポップ! ハイスピード | 月660円から | WordPressサイトを費用を抑えて運用したい場合の候補。 |
※価格は各公式価格表を2026年6月に確認した目安です。契約期間やキャンペーンで変わります。
ドメインとサーバーは、できれば自社で取得する
ホームページ管理会社や制作会社に、ドメインやサーバーの取得を代行してもらうこと自体は珍しくありません。設定に不安がある場合は助かる場面もあります。
ただし、ドメインやサーバーの契約名義、ログイン情報、支払い方法が制作会社側だけにあると、将来その会社との契約をやめるときに動きにくくなることがあります。極端なケースでは、サイトやメールを移したいのに、ドメインの管理権限がなくて実質的に人質のような状態になることもあります。
- ドメイン登録サービスのログイン情報は自社で保管する
- 契約名義、支払い方法、登録メールアドレスを自社で確認できるようにする
- 制作会社に依頼する場合も「管理権限は自社」「設定作業は代行」という形にする
- 解約時にドメイン移管、サーバー移転、メール移行ができるか契約前に確認する
- 専用サービス内でドメイン・サーバー・制作管理が強く紐付く場合は、解約や移転のしやすさを見る
会社メールは最初に作っておく
会社サイトを作るなら、同時に会社用メールも用意しておきます。Gmailだけでも始められますが、取引先に見せる窓口としては、独自ドメインのメールがある方が自然です。
- `info@` は問い合わせ窓口に使いやすい
- `support@` はサポートや既存顧客対応に使いやすい
- 個人名アドレスは担当者が増えてからでもよい
- フォーム通知が迷惑メールに入らないか確認する
会社メールアドレスの作り方では、Google WorkspaceやMicrosoft 365との違い、infoの共有、入退社時の引き継ぎ、SPF・DKIM・DMARCを詳しく説明しています。


