事業資金・資金繰りガイド

Funding Guide

資金調達は「どの商品を使うか」より先に「なぜ足りないか」を見る

お金が足りないと感じたとき、すぐにビジネスローンやファクタリングを探すのは危険です。売上不足なのか、入金が遅いのか、仕入れや広告費が先に出るのか、固定費が重いのかで選択肢は変わります。

このページでは、出資、融資、創業融資、制度融資、ビジネスローン、ファクタリング、補助金、法人口座、法人カードを、資金繰りの流れから整理します。

ユウ
お金が足りないときは、とりあえず借りればいいんですか。僕の脳内では「資金調達イコール借入」です。
ミナミ
その前に足りない理由を分けます。返済できる不足なのか、仕組みを直せば防げる不足なのかで、選ぶ方法が変わります。
ユウ
財布の悲鳴にも種類があるんですね。

まず分ける4つの資金不安

不安の種類よくある原因最初に読むページ
開業前に足りるか不安設備、物件、広告、仕入れ、生活費をまとめて見ていない。創業融資・開業資金
月末の支払いが不安入金予定と支払予定がずれている。資金繰り診断
急ぎの資金が必要税金、仕入れ、広告費、外注費が先に出る。短期資金・つなぎ資金
設備投資をしたい回収まで時間がかかる投資を短期資金でまかなおうとしている。長期資金・設備資金

資金調達方法の全体像

方法性質主な使いどころ
出資返済義務は原則ないが、持分や経営への関与が生じる。成長投資、共同創業、スタートアップ型の事業。
融資返済義務がある。利息や保証、審査が関係する。創業資金、設備資金、運転資金。
公的融資・制度融資日本政策金融公庫、自治体、信用保証協会などが関係する。創業、地域での開業、銀行融資の入口。
ビジネスローン事業用の借入。銀行融資より速い場合があるが金利に注意。短期の運転資金、急な支払い。
ファクタリング売掛金を入金日前に資金化する。請求書はあるが入金が遅いとき。
補助金・助成金返済不要だが、採択・条件・後払い性に注意。設備投資、IT導入、雇用、販路開拓。

下流のサービスは「役割」で選ぶ

法人口座は資金調達そのものではありませんが、入金と支払いを分ける土台です。法人カードは支払い管理と支払いタイミングの調整に役立ちます。ファクタリングは売掛金の早期資金化、ビジネスローンは借入です。似て見えても役割が違います。

ユウ
なるほど。全部「お金を増やす道具」じゃなくて、入金を早める、支払いを遅らせる、借りる、投資を受ける、で違うんですね。
ミナミ
はい。資金調達は薬のようなものです。症状に合わない薬を飲むと、かえって苦しくなります。
ユウ
資金繰りの市販薬を一気飲みしないようにします。