直近12か月の平均額で、削減額と設備投資の回収を比べる
店舗やオフィスの電気代は、季節、営業時間、電力単価で変わります。直近1か月だけでなく、12か月の請求合計を12で割った平均月額を使うと、冷暖房の季節差をならして試算できます。
設備更新をする場合は、補助金などを差し引いた実質投資額と、保守費を引いた正味削減額で回収期間を見ます。採択前の補助金は0円で計算するのが安全です。
ユウ
先月は涼しかったので、先月の電気代だけで計算すれば安く見えます。
ミナミ
夏と冬が試算から消えています。12か月の平均を使いましょう。
ユウ
電卓にも四季を取り戻します。
電気代と投資条件を入力
計算式
正味の月間削減額=平均月額電気代×削減率-追加の保守費
実質投資額=初期費用-確定している補助・値引額
回収月数=実質投資額÷正味の月間削減額
税金、減価償却、借入利息、リース料、設備故障、将来の電力単価変動は含みません。購入・リース・ESCOなど支払方法が違う場合は、実際の支払予定に合わせて別途資金繰りも確認してください。
削減率は見積書と実測から置く
| 対策 | 数字の集め方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 契約・電力会社の見直し | 同じ使用量を前提に、基本料金・従量料金・調整額を比較する。 | 解約条件、市場連動、契約期間を確認する。 |
| 照明のLED化 | 既存と更新後の消費電力、灯数、点灯時間から計算する。 | 器具劣化、工事、明るさ、保守交換費を含める。 |
| 空調更新 | 機器仕様だけでなく、面積、稼働時間、設定温度、季節を確認する。 | 快適性と換気を落とす運用は避ける。 |
| 運用改善 | 営業時間外の消費、温度設定、フィルター清掃前後を測る。 | 一時的な節電を年間効果と決めつけない。 |
試算後に確認すること
- 12か月の使用量(kWh)と請求額を月別に並べ、単価上昇と使用量増加を分ける。
- 設備ごとの削減率を合計するとき、同じ電気代を二重に削っていないか確認する。
- 補助金は公募要領、対象設備、申請時期、交付決定前着工の扱いを確認する。
- 削減後も店内の明るさ、温度、商品品質、従業員の安全を保てるか試す。
- 導入後は請求額だけでなく使用量を毎月記録し、見積効果との差を確認する。
ユウ
補助金が取れる予定なので、先に満額を引いておきます。
ミナミ
採択と入金が確定するまでは0円でも回収できるか見ます。取れたら計画が楽になる順番です。
ユウ
まだ来ていないお金を、電卓だけ先に受け取っていました。
詳しい省エネ試算・診断
- SII 省エネバリューチェーン:設備別の省エネ計算、診断、補助金情報。
- 省エネ・節電ポータルサイト:業種・設備・投資額・回収年数から診断事例を確認。
- 省エネルギーセンター 設備更新の効果算定ツール:設備別の詳しいエネルギー・CO2削減試算。