ビジネスフォン導入ガイド
FAXを残すべきか、やめてもよいかを整理する
FAXは古い仕組みに見えますが、業種や取引先によっては今でも残した方が安全なことがあります。一方で、紙の受信、迷惑FAX、保管、見落とし、複合機の維持費が負担になっている会社もあります。
大切なのは「FAXが好きか嫌いか」ではなく、取引先とのやり取りに必要か、代替手段へ移せるか、残すならどのくらい小さく運用するかです。
FAXを残した方がよいケース
FAXを残すべきかは、社内の好みではなく取引先の事情で決まります。相手が注文書、発注書、図面、申込書、確認書をFAXで送る運用を続けているなら、いきなり廃止すると受注や連絡に支障が出ます。
| 残した方がよい状態 | 理由 | 現実的な対応 |
|---|---|---|
| 取引先がFAX注文を続けている | 受注の入口を急に閉じると機会損失になる。 | 受信だけ残し、順次メールやフォームへ誘導する。 |
| 図面や手書き書類のやり取りが多い | 相手側の運用変更に時間がかかる。 | PDF化、スキャン、インターネットFAXを検討する。 |
| 行政・医療・士業など古い運用が残る | 相手の指定形式に合わせる必要がある。 | FAX番号を残しつつ、保管ルールを整える。 |
FAXをやめやすいケース
FAXをほとんど使っていない、迷惑FAXばかり届く、受信しても結局スキャンしてメール共有している。このような状態なら、FAXを残す意味は薄くなっています。
- 取引先からのFAXがほぼない
- 受信後に結局PDF化して社内共有している
- 迷惑FAXや紙・トナーの管理が負担になっている
- 注文や問い合わせをWebフォーム、メール、チャットへ移せる
FAXの持ち方と費用の見方
FAXのコストは、月額だけでは見えません。紙、トナー、複合機、回線、受信確認、保管、見落とし対応まで含めて考えます。料金はサービスや契約条件で変わるため、ここでは費用項目の見方を整理します。
| 方式 | 向いている会社 | 主なコスト | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 複合機FAX | 紙での印刷・コピーも多い会社。 | 複合機利用料、保守、紙、トナー、回線。 | FAX利用が少ないと固定費が重くなる。 |
| 専用FAX機 | 小規模で紙受信だけ残したい会社。 | 機器代、回線、紙、インク。 | 紙管理と受信確認が必要。 |
| インターネットFAX | 紙を減らし、PDFで受けたい会社。 | 月額、送受信枚数、番号維持費。 | 番号引き継ぎ、送信先の受信可否を確認する。 |
| FAX廃止 | 取引先がメールやフォームへ移行済みの会社。 | 移行案内、フォーム整備、社内ルール作り。 | 急に廃止せず、一定期間は案内期間を置く。 |
FAXを残すなら運用ルールを決める
FAXは「届いたことに気づかない」「誰が処理したかわからない」ことが問題になりやすい連絡手段です。残すなら、受信後の確認担当と保存場所を決めます。
- 受信したFAXを誰が確認するか決める
- 注文書や申込書は、どこへ保存するか決める
- 対応済み・未対応がわかるようにする
- 迷惑FAXや不要な受信を定期的に見直す
- 取引先へメール・フォーム移行を案内する
よくある質問
創業時にFAX番号は必要ですか
必要な業種でなければ、最初からFAX番号を用意しなくても構いません。取引先がFAXを求めるか、申込書や注文書のやり取りがFAX前提かを確認して判断します。
インターネットFAXなら十分ですか
受信中心で紙を減らしたいなら候補になります。ただし、番号を引き継げるか、送信時の画質、送受信枚数、相手先が受け取れるかを確認します。
FAXをやめる時は何をすればよいですか
急に番号を止めず、取引先へメールやフォームへの移行を案内します。一定期間はFAX受信を残し、どの取引先がまだFAXを使っているか確認してから縮小します。