会社にFAXは必要か

ビジネスフォン導入ガイド

FAXを残すべきか、やめてもよいかを整理する

FAXは古い仕組みに見えますが、業種や取引先によっては今でも残した方が安全なことがあります。一方で、紙の受信、迷惑FAX、保管、見落とし、複合機の維持費が負担になっている会社もあります。

大切なのは「FAXが好きか嫌いか」ではなく、取引先とのやり取りに必要か、代替手段へ移せるか、残すならどのくらい小さく運用するかです。

ユウ
今どきFAXって必要なんですか。メールとチャットがあれば、もう卒業でよくないですか。
ミナミ
気持ちはわかります。ただ、建設、医療、士業、行政手続き、卸売、古くからの取引先が多い業界では、FAXが残っていることがあります。
ユウ
では巨大な複合機を置いて、紙をシュッと出し続けるしかないんですね。
ミナミ
そこまで大げさにしなくても大丈夫です。紙で受ける方法、複合機で受ける方法、インターネットFAXで受ける方法を比べます。
ユウ
FAXをなくす話かと思ったら、FAXとの付き合い方講座でした。
ミナミ
その通りです。残すなら小さく、やめるなら段階的に。これが現実的です。

FAXを残した方がよいケース

FAXを残すべきかは、社内の好みではなく取引先の事情で決まります。相手が注文書、発注書、図面、申込書、確認書をFAXで送る運用を続けているなら、いきなり廃止すると受注や連絡に支障が出ます。

残した方がよい状態理由現実的な対応
取引先がFAX注文を続けている受注の入口を急に閉じると機会損失になる。受信だけ残し、順次メールやフォームへ誘導する。
図面や手書き書類のやり取りが多い相手側の運用変更に時間がかかる。PDF化、スキャン、インターネットFAXを検討する。
行政・医療・士業など古い運用が残る相手の指定形式に合わせる必要がある。FAX番号を残しつつ、保管ルールを整える。

FAXをやめやすいケース

FAXをほとんど使っていない、迷惑FAXばかり届く、受信しても結局スキャンしてメール共有している。このような状態なら、FAXを残す意味は薄くなっています。

ユウ
届くFAXの大半が営業チラシです。これは業務というより紙の運動会です。
ミナミ
必要なFAXと不要なFAXを分けましょう。必要な受信が月に数件なら、紙のFAX機を持ち続ける必要はないかもしれません。
  • 取引先からのFAXがほぼない
  • 受信後に結局PDF化して社内共有している
  • 迷惑FAXや紙・トナーの管理が負担になっている
  • 注文や問い合わせをWebフォーム、メール、チャットへ移せる

FAXの持ち方と費用の見方

FAXのコストは、月額だけでは見えません。紙、トナー、複合機、回線、受信確認、保管、見落とし対応まで含めて考えます。料金はサービスや契約条件で変わるため、ここでは費用項目の見方を整理します。

方式向いている会社主なコスト注意点
複合機FAX紙での印刷・コピーも多い会社。複合機利用料、保守、紙、トナー、回線。FAX利用が少ないと固定費が重くなる。
専用FAX機小規模で紙受信だけ残したい会社。機器代、回線、紙、インク。紙管理と受信確認が必要。
インターネットFAX紙を減らし、PDFで受けたい会社。月額、送受信枚数、番号維持費。番号引き継ぎ、送信先の受信可否を確認する。
FAX廃止取引先がメールやフォームへ移行済みの会社。移行案内、フォーム整備、社内ルール作り。急に廃止せず、一定期間は案内期間を置く。

FAXを残すなら運用ルールを決める

FAXは「届いたことに気づかない」「誰が処理したかわからない」ことが問題になりやすい連絡手段です。残すなら、受信後の確認担当と保存場所を決めます。

  1. 受信したFAXを誰が確認するか決める
  2. 注文書や申込書は、どこへ保存するか決める
  3. 対応済み・未対応がわかるようにする
  4. 迷惑FAXや不要な受信を定期的に見直す
  5. 取引先へメール・フォーム移行を案内する

よくある質問

創業時にFAX番号は必要ですか

必要な業種でなければ、最初からFAX番号を用意しなくても構いません。取引先がFAXを求めるか、申込書や注文書のやり取りがFAX前提かを確認して判断します。

インターネットFAXなら十分ですか

受信中心で紙を減らしたいなら候補になります。ただし、番号を引き継げるか、送信時の画質、送受信枚数、相手先が受け取れるかを確認します。

FAXをやめる時は何をすればよいですか

急に番号を止めず、取引先へメールやフォームへの移行を案内します。一定期間はFAX受信を残し、どの取引先がまだFAXを使っているか確認してから縮小します。