会社で複数の電話番号を持つ方法とコスト

このページにはプロモーションを含む場合があります。最終確認日:2026年7月3日

ビジネスフォン導入ガイド

代表番号だけで足りない時の番号設計

会社の電話番号は一つだけとは限りません。代表番号、営業窓口、採用窓口、サポート窓口、広告用番号、FAX番号など、目的に合わせて二つ以上の番号を持つことがあります。

ただし、番号を増やすほど管理も費用も増えます。番号を分ける目的、誰が受けるか、どの番号をWebや名刺に載せるかを決めてから増やします。

ユウ
会社の電話番号って、一つだけじゃないんですか。代表番号があれば全部そこへ集めればよい気がします。
ミナミ
最初は一つで十分です。ただ、問い合わせが増えると、営業、採用、サポート、広告などで番号を分けた方が管理しやすいことがあります。
ユウ
番号を増やすと、会社が大きく見えそうですね。とりあえず10個ください。
ミナミ
見栄で増やすと、あとで自分に電話がかかってきます。番号が増えると、誰が受けるか、どこに載せたか、費用はいくらかを管理する必要があります。
ユウ
番号も増やせば偉い、という世界ではありませんでした。
ミナミ
必要な番号だけを、目的ごとに分けるのが基本です。

番号を増やす前に「入口」と「行き先」を分ける

電話番号を複数持つ時は、番号そのものよりも「入口」と「行き先」を分けて考えると整理しやすくなります。入口は、相手に見せる電話番号です。行き先は、その電話を誰が受けるかです。

代表番号にかかってきた電話を社長が受けることもあれば、採用番号にかかってきた電話を人事担当へつなぐこともあります。番号を増やす目的は、見た目を大きくすることではなく、電話の迷子を減らすことです。

考えること意味
入口外部に見せる番号。代表番号、採用窓口、広告用番号、FAX番号。
行き先実際に電話を受ける人や場所。社長、店舗、事務担当、営業チーム、スマホアプリ。
ルール出られない時の対応。留守番電話、折り返し担当、チャット通知、営業時間外案内。
出口使わなくなった番号の扱い。掲載停止、転送期間、解約、古い番号への案内。

複数番号を持つ主な目的

番号を増やす理由は、会社を大きく見せることではありません。問い合わせの種類を分ける、広告効果を測る、部署ごとの対応漏れを減らす、FAXを別番号にするなど、運用上の目的がある時に検討します。

番号の種類使い道向いている場面
代表番号会社全体の入口。会社概要、名刺、請求書、取引先登録に載せる。
部署・窓口番号営業、採用、サポート、経理などを分ける。問い合わせ内容が増え、取り次ぎが多くなった。
広告用番号広告や媒体ごとの反応を見る。チラシ、Web広告、キャンペーンの効果を確認したい。
FAX番号FAXだけ別番号で受ける。注文書や申込書をFAXで受ける取引先がある。
地域別番号03、06、092など地域の印象を出す。商圏や営業拠点を分けたい。

二つ以上の電話番号を持つ方法

複数番号の持ち方は、契約している回線や電話サービスによって変わります。昔ながらの固定回線で番号を追加する方法もあれば、クラウドPBXや03番号サービスで追加番号を使う方法もあります。

方法特徴費用の見方注意点
固定回線で番号を追加既存の電話環境に追加しやすい。番号追加、回線、工事、機器設定。同時通話数や工事の有無を確認する。
クラウドPBXで番号を追加番号ごとに着信先や部署を分けやすい。月額、番号追加、アカウント、通話料。番号種別、発信番号表示、管理画面を確認する。
03番号・050番号サービスを追加少人数でも会社用番号を作りやすい。番号維持、転送、アプリ利用、通話料。地域番号の条件、緊急通報、品質を確認する。
広告計測用番号を使う広告ごとの電話反応を測れる。番号利用料、計測機能、録音、転送料。顧客に見せる番号が増えすぎないようにする。

番号の掲載先を必ず管理する

電話番号を増やした時に一番困るのは、「この番号をどこに載せたかわからない」状態です。Webサイト、Googleビジネスプロフィール、名刺、チラシ、求人票、請求書、契約書、SNSプロフィール、ポータルサイトなど、番号は想像以上に広がります。

番号を追加する時は、番号そのものの一覧だけでなく、掲載先の一覧も作ります。番号をやめる時に掲載先を直せるようにしておくためです。

掲載先確認すること見直しタイミング
Webサイト・会社概要代表番号と問い合わせフォームの位置。番号変更、営業時間変更、移転時。
Googleビジネスプロフィール店舗番号、予約番号、営業時間。店舗運営、電話予約が多い時。
名刺・チラシ・パンフレット印刷済み在庫と配布期間。増刷前、キャンペーン終了時。
求人票・採用ページ応募者がかける番号と担当者。採用開始・終了時。
請求書・契約書取引先が登録する会社連絡先。書式変更、取引先への案内時。

着信した番号がわかるようにする

複数番号を持っても、電話を受ける人が「どの番号にかかってきたか」を見分けられなければ意味が薄くなります。代表番号なのか、採用番号なのか、広告用番号なのかがわかると、最初の一言や対応スピードを変えやすくなります。

クラウドPBXや電話サービスによっては、番号名、着信履歴、通知先、録音、メモを分けられることがあります。導入前に、管理画面やスマホアプリでどう表示されるかを確認します。

  • 着信時に「代表」「採用」「広告A」などの名前を表示できるか
  • 不在着信の通知先を番号ごとに分けられるか
  • 折り返し時にどの番号で発信するか選べるか
  • 履歴や録音を番号ごとに確認できるか

複数番号のコストで見るところ

番号を一つ増やした時の費用は、番号維持費だけではありません。着信先を増やす、通話を転送する、電話機やアカウントを増やす、広告計測をするなど、使い方によって費用が変わります。

ユウ
番号1個くらいなら、ほぼ無料で増える気がします。気持ちとしては。
ミナミ
気持ちでは請求書は減りません。番号維持費、転送料、アカウント、電話機、工事、管理の手間を見ます。
費用項目何にかかるか確認すること
番号維持費追加番号を持つための月額。番号ごとに月額がかかるか。
通話料・転送料着信転送や発信で使った分。スマホ転送時に費用が増えるか。
アカウント費用スマホアプリやクラウド電話の利用者。人数が増えると月額がどう変わるか。
工事・設定費電話機、配線、クラウド設定。初回だけか、変更時にもかかるか。
管理の手間番号一覧、掲載先、担当者変更。誰が番号管理をするか。

広告用番号は「効果測定」とセットで考える

チラシ、看板、Web広告、ポータルサイトなど、電話問い合わせが重要な集客では、広告ごとに番号を分けることがあります。どの広告から電話が来たかを見えるようにするためです。

ただし、広告用番号を増やしすぎると管理が難しくなります。キャンペーンが終わった後も番号が残り、誰も見ていない番号に電話が来ることもあります。広告用番号は、開始日、終了日、掲載先、転送先、終了後の案内をセットで管理します。

使い方メリット注意点
チラシ専用番号配布したチラシからの電話を把握しやすい。チラシは回収できないため、終了後の転送期間を決める。
Web広告用番号広告費に対する電話反応を確認しやすい。フォーム問い合わせや予約数と合わせて見る。
媒体別番号ポータル、SNS、看板などの比較に使える。番号が多すぎると現場が混乱する。

FAX番号を分けるかどうか

FAXを使う会社では、電話番号とFAX番号を分けることがあります。電話を受けたいのにFAX音が鳴る、FAXを受けたいのに通話中で受けられない、といった混乱を避けるためです。

一方で、FAXの利用件数が少ないなら、複合機のFAX機能、インターネットFAX、PDF受信、メール添付への移行も検討できます。FAXが必要かどうかは、取引先、書類の種類、月間件数で判断します。

ユウ
FAX番号まで増やすと、電話番号の家族が増えていく感じがします。
ミナミ
家族というより、役割分担です。FAXが多いなら分けた方が安全ですが、少ないなら電子化を考えてもよいですね。
ユウ
FAX番号にも適材適所があるんですね。番号界の人事配置です。

FAXの必要性そのものは、会社にFAXは必要かで詳しく整理しています。

番号を増やす前に決めること

番号を増やす前に、番号ごとの役割を表にします。これをしないと、どの番号に何の電話が来るのかわからなくなり、結局すべて代表番号へ戻ってしまいます。

  1. 番号ごとの目的を決める
  2. Webサイト、名刺、広告、請求書など掲載先を決める
  3. 誰が受けるか、出られない時どうするか決める
  4. 番号ごとの費用を月額で確認する
  5. 使わなくなった番号を定期的に整理する

番号管理表に入れる項目

番号を二つ以上持つなら、簡単な表でよいので番号管理表を作ります。難しいシステムは不要です。スプレッドシートでも十分です。

項目記録する内容理由
電話番号番号そのもの、番号名。代表、採用、広告などを区別する。
用途何のための番号か。不要になった番号を見つけやすい。
掲載先Web、名刺、広告、請求書など。変更時に直す場所を把握する。
受電先担当者、部署、スマホ、店舗。出られない時の責任者を明確にする。
費用月額、通話料、転送料、アカウント費。使っていない番号を整理する。
終了ルール解約、転送期間、案内文。古い番号からの取りこぼしを減らす。

よくある失敗

失敗なぜ起きるか防ぎ方
どの番号に電話が来たかわからない番号ごとの着信表示や履歴を見ていない。番号名を設定し、履歴で確認できるようにする。
広告用番号を放置するキャンペーン終了後も番号が残る。掲載期間と終了後の扱いを決める。
退職者のスマホに鳴り続けるアカウント管理が曖昧。退職・異動時の設定変更リストを作る。
番号が増えすぎて費用が膨らむ使っていない番号を見直していない。半年に一度、番号と掲載先を棚卸しする。

よくある質問

創業時から複数番号は必要ですか

多くの場合、最初は代表番号一つで十分です。問い合わせが増え、営業、採用、サポートなどで対応を分けたくなったら追加を検討します。

FAX番号は電話番号と分けるべきですか

FAXを継続して使うなら、電話とFAXを分けた方が管理しやすいことがあります。ただし、FAX利用が少ないならインターネットFAXや廃止も検討します。

広告用番号は必要ですか

電話問い合わせが重要な広告では役立ちます。どの広告から電話が来たかを知ることで、広告費の見直しがしやすくなります。ただし番号管理の手間も増えます。

ユウ
番号を増やすなら、番号ごとに仕事を与える感じですね。代表、採用、広告、FAX。
ミナミ
はい。役割がない番号は、費用と管理の手間だけを増やします。増やす時は、受け方、掲載先、やめ方までセットで決めましょう。
ユウ
番号にも退職手続きがあるとは。会社運営、思ったより人事っぽいです。
ミナミ
番号は話しませんが、放置すると静かに困らせてきます。

参考にした公式情報

固定電話や電話網の移行に関する基本情報は、通信事業者の公式情報も確認しておくと安心です。複数番号の持ち方や費用はサービスによって異なるため、導入前に現在の条件を確認します。