ビジネスフォン導入ガイド
代表番号だけで足りない時の番号設計
会社の電話番号は一つだけとは限りません。代表番号、営業窓口、採用窓口、サポート窓口、広告用番号、FAX番号など、目的に合わせて二つ以上の番号を持つことがあります。
ただし、番号を増やすほど管理も費用も増えます。番号を分ける目的、誰が受けるか、どの番号をWebや名刺に載せるかを決めてから増やします。
複数番号を持つ主な目的
番号を増やす理由は、会社を大きく見せることではありません。問い合わせの種類を分ける、広告効果を測る、部署ごとの対応漏れを減らす、FAXを別番号にするなど、運用上の目的がある時に検討します。
| 番号の種類 | 使い道 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 代表番号 | 会社全体の入口。 | 会社概要、名刺、請求書、取引先登録に載せる。 |
| 部署・窓口番号 | 営業、採用、サポート、経理などを分ける。 | 問い合わせ内容が増え、取り次ぎが多くなった。 |
| 広告用番号 | 広告や媒体ごとの反応を見る。 | チラシ、Web広告、キャンペーンの効果を確認したい。 |
| FAX番号 | FAXだけ別番号で受ける。 | 注文書や申込書をFAXで受ける取引先がある。 |
| 地域別番号 | 03、06、092など地域の印象を出す。 | 商圏や営業拠点を分けたい。 |
二つ以上の電話番号を持つ方法
複数番号の持ち方は、契約している回線や電話サービスによって変わります。昔ながらの固定回線で番号を追加する方法もあれば、クラウドPBXや03番号サービスで追加番号を使う方法もあります。
| 方法 | 特徴 | 費用の見方 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 固定回線で番号を追加 | 既存の電話環境に追加しやすい。 | 番号追加、回線、工事、機器設定。 | 同時通話数や工事の有無を確認する。 |
| クラウドPBXで番号を追加 | 番号ごとに着信先や部署を分けやすい。 | 月額、番号追加、アカウント、通話料。 | 番号種別、発信番号表示、管理画面を確認する。 |
| 03番号・050番号サービスを追加 | 少人数でも会社用番号を作りやすい。 | 番号維持、転送、アプリ利用、通話料。 | 地域番号の条件、緊急通報、品質を確認する。 |
| 広告計測用番号を使う | 広告ごとの電話反応を測れる。 | 番号利用料、計測機能、録音、転送料。 | 顧客に見せる番号が増えすぎないようにする。 |
複数番号のコストで見るところ
番号を一つ増やした時の費用は、番号維持費だけではありません。着信先を増やす、通話を転送する、電話機やアカウントを増やす、広告計測をするなど、使い方によって費用が変わります。
| 費用項目 | 何にかかるか | 確認すること |
|---|---|---|
| 番号維持費 | 追加番号を持つための月額。 | 番号ごとに月額がかかるか。 |
| 通話料・転送料 | 着信転送や発信で使った分。 | スマホ転送時に費用が増えるか。 |
| アカウント費用 | スマホアプリやクラウド電話の利用者。 | 人数が増えると月額がどう変わるか。 |
| 工事・設定費 | 電話機、配線、クラウド設定。 | 初回だけか、変更時にもかかるか。 |
| 管理の手間 | 番号一覧、掲載先、担当者変更。 | 誰が番号管理をするか。 |
番号を増やす前に決めること
番号を増やす前に、番号ごとの役割を表にします。これをしないと、どの番号に何の電話が来るのかわからなくなり、結局すべて代表番号へ戻ってしまいます。
- 番号ごとの目的を決める
- Webサイト、名刺、広告、請求書など掲載先を決める
- 誰が受けるか、出られない時どうするか決める
- 番号ごとの費用を月額で確認する
- 使わなくなった番号を定期的に整理する
よくある失敗
| 失敗 | なぜ起きるか | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| どの番号に電話が来たかわからない | 番号ごとの着信表示や履歴を見ていない。 | 番号名を設定し、履歴で確認できるようにする。 |
| 広告用番号を放置する | キャンペーン終了後も番号が残る。 | 掲載期間と終了後の扱いを決める。 |
| 退職者のスマホに鳴り続ける | アカウント管理が曖昧。 | 退職・異動時の設定変更リストを作る。 |
| 番号が増えすぎて費用が膨らむ | 使っていない番号を見直していない。 | 半年に一度、番号と掲載先を棚卸しする。 |
よくある質問
創業時から複数番号は必要ですか
多くの場合、最初は代表番号一つで十分です。問い合わせが増え、営業、採用、サポートなどで対応を分けたくなったら追加を検討します。
FAX番号は電話番号と分けるべきですか
FAXを継続して使うなら、電話とFAXを分けた方が管理しやすいことがあります。ただし、FAX利用が少ないならインターネットFAXや廃止も検討します。
広告用番号は必要ですか
電話問い合わせが重要な広告では役立ちます。どの広告から電話が来たかを知ることで、広告費の見直しがしやすくなります。ただし番号管理の手間も増えます。
